環境構築
本コースに必要な環境構築手順を説明します。
(Windows のみ) WSL2 の有効化
Windows では、WSL (Windows Subsystem for Linux) 2 という機能を有効化する必要があります。 これは、Windows 上で Linux を動かすことができる機能で、Docker などの開発ツールを使う際に必要です。
まずは Windows PowerShell を管理者権限で起動し、以下のコマンドを実行してください。
wsl --install
コマンドを実行すると、WSL2 の有効化 に必要なパッケージがインストールされ、Ubuntu という名前の Linux ディストリビューションがインストールされます。 インストールが完了したら、PC を再起動してください。
再起動すると Ubuntu が自動で起動されるので、ユーザ名とパスワードを設定します。
もし Ubuntu 上でエラーが出た場合は、CPU の仮想化機能が無効になっている可能性があります。タスクマネージャーを開き、以下の項目が無効になっている場合は BIOS から有効にしてください。
今後シェルを起動する際は、Windows PowerShell ではなく Ubuntu を使ってください。
Docker Desktop のインストール
Docker Desktop は、Docker というコンテナ仮想化技術を利用するためのソフトウェアです。
以下のリンクから、各自の OS に応じた インストーラをダウンロードしてインストールしてください。
コンテナとは、アプリケーションとその依存関係を一つのパッケージにまとめ、どの環境でも一貫して動作するようにする技術です。
コンテナ内に必要なソフトウェアとライブラリを全て含むため、ローカル PC にソフトウェアを直接インストールして環境を汚す心配がありません。
これにより、開発者間での環境差異や、開発環境と本番環境の差分を最小限に抑えることができます。
本コースでは Docker の一部の機能しか使わないため、詳細な説明は省略します。
インストールが完了したら、Docker Desktop を起動してください。
VSCode 拡張機能のインストール
PHP および Laravel 開発に便利な拡張機能をインストールしましょう。
PHP Intelephense
PHP のコード補完やリファクタリングをサポートする拡張機能です。 import 文の自動補完や、クラスやメソッドの定義元へのジャンプなどができます。
ジャンプするには、クラス名やメソッド名を右クリックしてGo to Definition
を選択するか、Cmd (WindowsではCtrl) + Click
を押します。
重要な操作なので、覚えておきましょう。
Laravel Extension Pack
Laravel 開発に便利な拡張機能のセットです。 Laravel Blade Snippets、Laravel Snippets、Laravel goto view などが含まれています。
この拡張機能を入れると、view 名や controller 名をクリックすると、対応するファイルにジャンプできるようになります。
こちらも、Cmd (WindowsではCtrl) + Click
でジャンプできます。
(Extra) Github Copilot
AI がコードを自動生成する機能を提供する拡張機能です。
コードの自動生成により、開発効率を向上させることができます。
コードを書いていると候補がエディター上に表示されるので、あとは Tab キーを押すだけでコードを生成できます。
初学者が入れることの賛否はあると思いますが、プロのエンジニアも使っている人が多く、実際かなり効率良くコードを書けるようになるため、もはや必須の拡張機能と言えるかもしれません。
利用料がかかるので、強制はしませんが、使ってみることをおすすめします。